今回はパソコンの電気代について考えてみます。
前提として関西電力の電気料金単価を1kwhあたり30円とします。
契約によって単価はいろいろですが、一般家庭、小企業に多い契約です。
まずはディスプレイから、
私が使っている使っているディスプレイはDELLのP2314Hという機種です。
約4年前のもので、バックライトはLEDです。
この消費電力は、24~25Wです。
これを単価30円で計算すると、1時間当たり約75銭になります。
1日10時間付けるとすると、1日で7.5円、1ヶ月で225円、1年で2700円です。
毎日10時間点けるかということには突っ込まないでください。
一昔前のCRTディスプレイは80Wほどありました。しかも17インチのスクウェアタイプです。
それだと1時間2.4円ですので、10時間で24円、1ヶ月で720円です。
なかなかの電気代ですね。
一般家庭の電気代の1割近くをディスプレイだけで使っていたかもしれません。
続いてパソコン本体の消費電力です。
私のメインパソコンはDELLのAlienware X51 R2です。
これも約4年前の機種です。CPUはi7 4770でTDPは84Wです。
TDPというのはCPUが結構頑張って働いているときの消費電力と思っていただけたらいいと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、i5やi7になると通常のパソコン操作でCPUが目一杯働くと言うことはほとんどありません。
ゲームをしているときやExcelで重た~い処理をしているときくらいです。
こちらの消費電力は結構ばらつきがあって、約50~110Wです。
通常時は70Wくらいの時が多いようですので、70Wで計算します。
こちらも1日10時間使うとします。
1時間あたり2.1円、1日で21円、1ヶ月で630円、1年で7560円です。
思っていたよりも安い?!というのが正直な感想です。
試しにベンチマークのソフトを走らせてみましたがその時は最大で110Wくらいまで上がりました。
でも今このブログを書いているときは50W前後で安定しています。
ネットをみてるくらいならCPUはほとんど何もしていないということですね。
結論としてそこそこの性能のパソコンとディスプレイを1日10時間使用すると、
1ヶ月の電気代は、850円程度かかるということが分かりました。
ディスプレイをこまめに消す人もいらっしゃいますが、以前は故障の原因になると言われたこともあります。
数円、数十円を節約しようとして1万円以上の出費にならないように、ディスプレイには触らない方がいいのではと思います。
今回計測してみて一番驚いたことが別にあります。
それは待機電力です。
ディスプレイの待機電力はほぼゼロでした。
それに対してパソコンの待機電力は10~20Wでした。
パソコンにはWake on Lanという機能があり、私のPCはそれを有効にしています。
電源が落ちていてもネットワークを通して起動することができるので、それなりの準備をしているわけです。
そのために待機電力が高いのかなと思います。
通常のパソコンでもLanケーブルを挿す口の部分が点滅していたりすることもよくあるので電源が完全には落ちていないのかもしれません。
待機電力を平均15Wとすると24時間で約11円かかります。
週休二日制の会社の場合、
金曜の夜8時から月曜の朝8時まで60時間では27円かかります。
これは結構な金額だと思いませんか?
1台当たり1ヶ月約100円が週末の待機電力と言う全く意味のないものに浪費されています。
これに毎日の待機電力を含めると150円になります。
パソコンが100台あれば15000円です。
カラー複合機が買える金額です。
落雷被害防止にもなりますし、用の無い時や会社から帰る時はパソコンの電源ケーブルは外しておいた方がいいみたいですね。