このブログでは少人数の会社でOffice365のコストパフォーマンスがスゴイということを書いてきました。
では100名以上の会社にとってはコストパフォーマンスが優れていないかというとそうではないです。
少人数の会社の場合には、ファイルサーバや予定表、メールなどを個別に用意すると1人当たりの費用が高くなります。
例えばファイルサーバにはNASを使うとしても最低限RAID1の機能は欲しいです。そしてNASが壊れたときのために外付けのHDDも必要です。
となってくると5万円くらいしますよね。BCPとか言い出すと数倍の費用がかかります。
そしてメールサーバを借りないといけない、これも月数千円~の費用がかかります。
予定表はホワイトボードかGoogleのサービスを使えば無料ですけど、いろいろと問題は出てきそうです。
そういうことを合わせて考えるとOffice365のBusiness Essentialsは月額540円、年額6480円ですので、3人の会社だったら年間約2万円、5年間でも10万円でファイルサーバやBCP対策、メールに予定表、そして個人のPCのバックアップまで賄ってくれます。
10名でも年間65000円、5年で325000円ですから、今かかっている費用と比べてもらえるとお得感が分かっていただけると思います。
(継続的な保守やメンテナンスを頼む場合は別途費用が必要です)
OneDriveと同期できるNAS
お薦めのNAS用HDD
10名以下の企業では類似サービスと比較してもOffice365はかなり優秀だと思います。
では100名以上の企業では、そんなに得ではないのかと言うとそうではありませんが、損得の物差しだけでは測れなくなってきます。
なぜかと言うと1つのサービス、例えばファイルサーバ、が3時間停止してしまうと、100名の3時間が無駄になってしまいます。
時給2000円とすると、2000円×3時間×100名=60万円が無駄になります。
そんなのサービス残業をしてもらえばいいやんと言ってしまえば身も蓋もありませんし、労働基準法違反になります。
3時間止まっただけで60万です。5時間止まれば100万です。
コスト云々の話だけでは済まないのは分かっていただけると思います。
つまり人数が増えるとサービスのコストよりもサービスの可用性が問題になります。
オンプレミスで事務所内に用意しようとすると、100名で使える立派なファイルサーバも2台いります。メールサーバはレンタルサーバでいいと思いますが数千円では物足りません。グループウェアを動かすアプリケーションサーバもバックアップ機の用意は必要です。
BCPのためには外部にバックアップが必要ですし、営業マンが社内にアクセスしてくるためにもVPNルーターは必要です。
ざっと見渡すと機器代だけで200万くらい、それに設定費やメーカーの保証が必要です。メールサーバのレンタル料などを含めると5年で300万以上の費用は見込まないといけないと思います。
Office365のBusiness Essentialsは、100名だと月額54000円、5年で324万円です。
コスト的にはそんなに変わらないか、少し安いくらいですが、基本的にサービスが止まる心配がありません。
またバックアップ機の用意をする必要もありません。
インターネット接続が命ですので、インターネット回線とルーターは2重にした方がいいですが、それはオンプレミスの場合も同じです。
企業規模が大きくなってもOffice365は十分にその能力を発揮できると思います。
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